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閃光の帝「安いな・・・」
そこに出された数字は二つの品物の“最低”市場価格から更に二割も安い値段
アキラ「はい、うちのモットーは“速い”“安い”“高品質”ですから」
そうゆうとアキラはにっこりと笑う
・・・俗にゆう営業スマイルだ
閃光の帝は苦笑いしながらもその金額分と同じ位の価値の宝石を出した
アキラの品物は等価交換が基本である
理由は色んな国にいくアキラはその国の紙幣などを貰ってもその国から出れば邪魔なだけだから
・・・もっともリュックに入れてしまえばどうということはないが
色とりどりの宝石をアキラは背中に背負ったリュックから出した布袋にしまいリュックに戻した
アキラ「それでは閃光の帝様、ご利用ありがとうございました・・・またご利用のさいは貴方に渡した笛を吹いて下されば一週間以内に馳せ参じますので」
閃光の帝「ああ、よろしく頼む」
それを聞くとアキラはそそくさと部屋から出ていく
カチャン
今部屋にいるのは閃光の帝だけ・・・・
閃光の帝「商人アキラ・・・如何なる商品も扱う男・・・その中には“魔王の首”までリストに入っているといわれる・・・・か・・・本当に入っていると思えてくるよ」
そういって閃光の帝はテーブルに置かれた商品を見た
この二つ・・・虹の薬草はごく限られた環境で生える十年に一つしか市場で出回らない幻の薬草、対し真闇の宝玉は魔力を帯びた鉱石の中で最も取るのが難しい地帯で取れるこれまた幻の一品である
市場に出ればその希少姓から目の飛び出る値段のつくこの二つを格安で売ったアキラ・・・・
閃光の帝「あ~あ・・・ギルドに誘っとけばよかったな~」
そういって閃光の帝は今はいない商人の存在を惜しむのだった
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