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黙ってついてくるガモン
アキラ「随分と大人しく着いてきますね……」
アキラは不審に思いガモンに問う
ガモン「あ?……ああ……」
さっきとはうってかわっての態度
アキラ(まさか……)
アキラは直ぐにガモンの口の中を調べた
すると右の奥歯が黒い何かを潰したような形になっている
アキラ「まずい!」
すかさずアキラは底無しリュックから幾つかの解毒効果のある薬をガモンに纏めて飲ますがガモンの体は少しずつ白い斑点が浮かび上がっていた
ガモン「無駄だ商人よ……これは作った人間オリジナルの毒……作った奴の解毒藥しか効かん……」
そう言っているガモンの体はどんどん斑点が増えていく
ガモン「この毒はドラゴンには無害……だからあの魔法を解くとこの毒は体内に回る様にされていたんだ……」
アキラ「“されていた?”あたは自分の意思でこの行いをしたわけではないのですね?」
アキラはそういってガモンを何とか治療しようと薬を次々取り出している
ガモンは苦しそうに苦笑しながら
ガモン「わしが馬鹿だったんだ……あやつらに貰ったアイテムを使ったが為にこんなことに……」
コトッ………
ガモンはそういって苦悶の表情をしたまま息絶えた
アキラ「“あやつら”……これは調べる必要がありそうですね……」
アキラは素早く薬をしまい、ガモンを担ぎ上げた後、依頼人であるクシャナ王子のいる城に向かった
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