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アキラも苦笑いで返した後リュックを購買部のカウンターの下に置き、中から幾つかの品物を取り出した
シラス「アキラさん、これなんだい? 一個明らかにヤバそうなのがあるけど」
そういってシラスが指差しているのは液体の入った小瓶
中の液体は緑と黒、さらに紫が交わることなく蠢く毒々しい色をしている
アキラ「ああ、これですか……これは幾つもの薬草と毒草を混ぜた物です、私は商人の特殊能力で毒の効能を効かないように出来ますから相手に使えば毒、自分に使えば薬となる物ですよ」
シラス「薬っていわれても俺はその色の液体を飲む自信は無いね……」
シラスはそういって生唾を飲んだ
ミント「商人の方って便利ですよね……その道具の作用・副作用を自在に操作して使えるなんて……なんて名前の能力でしたっけ?」
アキラ「アイテム・ルーラー【道具を支配する物】ですミントさん……もっとも私程の能力を持つ人は少ないですよ」
アキラはそういって次々と品物を取り出している
ミント「シャルさんもアイテム・ルーラーの能力はありますよね?」
ミントにそう言われたシャルは
シャル「ある……けどアキラ程じゃない」
とアキラの取り出している品物を幾つか取って点検しながら呟く
シャル「アキラのアイテム・ルーラーの力は強力な呪いの掛かったアイテムの副作用も無効化できる、私にはそれほどの力はないんだ」
アキラ「それでもシャルはかなりのアイテムの効果を操作できる様になったんですけどね」
そういいながらアキラは点検の終わったアイテムをシャルから受け取ってリュックに積める
点検するアイテムはかなりの量だが二人にとっては楽な作業の様で、ドンドンリュックに積めていっている
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