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昨日の手紙と言うか、自転車のカゴに張り付けてあった、紙を自分の部屋の机に置いたままにしていた。
一応は、薄いピンク色の紙で可愛らしくはあるけど、ゴシック体の文字は明らかにプリントしたものだ。
これが、手書きでかわいい文字で書かれていたなら、送り主を想像してニヤリとしたかもしれない。
“亮くん、いつも見てるよ。そして、応援してるから”
この手紙を、見つける前に起きた2つの気になる事。
江口さんが見たっていう、カメラのフラッシュみたいな光。
ボクを食い入るように見詰めてた、誰かも分からない視線。
だからこそ、引っ掛かって仕方がない手紙の存在。
「なんなんだろ……」
呟いてみても、何も変わらない。もちろん、答えなんて誰もくれるはずがない。
ふと、思い付いた言葉が口に出た。
「まさか、別れた彼女の誰かが……」
でも、あり得ない。
ボクがフッたなら、分かるけどフラれたのは、こっちで今更だけど応援なんてするはずない。
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