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小鳥のさえずりが清々しい朝だ。
モーニングコーヒーを片手に窓辺で黄昏る俺は、今最強にカッコいいだろうな…。
「トム!!」
ふぅ…まったくうるさい母親だ。
朝のモーニングコーヒーくらい静かに飲ませてくれよ…。
バン!
俺の部屋のドアが勢いよく開かれる。
「トム!いつまで缶コーヒー飲んでんの!さっさと学校行きなさい!もうお昼よ!!」
「わかってるよ母さん…。ただ、人生には余裕を持たなきゃ何もできやしないんだ。」
その瞬間、目の前に母さんの手が出てきた。
乾いた音が響く。
頬がものすごく痛く、暑い。
母さん伝家の宝刀ビンタだ。
「さっさと行きな…。」
「…はい…。」
俺は半泣きで家を出た。
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