進路

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家に帰ると、両親が出迎えてくれた。 「どうだった!?トム。見せつけてやったかい?!」 新しいおもちゃを買ってもらった子供のように、目をキラキラさせながら母さんが話かけてきた。 「あ…ああ。だいぶね。」 「よかったわ~。さっそくゾンビを家の前に立たせときましょ!」 そう言うと、母さんはジョンを外に出し、家の前にある柵に片方のクサリを結び、片方の首輪付きのクサリをジョンにつけた。 「変なやつがきたら食べちゃいな!」 「あぁーう。」 そう言ってリビングに戻ってきた。 今から家族会議を始めるとするか…。 「ねぇ…母さん。」 「なんだいトム。」 母さんはリビングに入るとすぐにキッチンに行き、料理の準備を始めた。 「俺さ、ゾナーになりたいんだ…。」 次の瞬間。周りが一時の静寂につつまれた。
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