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中学生。
小学生の頃から、私と恵美は仲良しで、中学校も受験する事なく、一緒の地元の学校に通う事にした。
「恵美ー!クラス一緒だね」
「本当だ。やったね」
6クラスまであったから、クラスが離れる事も覚悟してたけど、ひとまずは安心して抱き合った。
「人がいっぱいだよー」
「唯離れないでよ」
体育館にはたくさんの人がいた。
「おい」
急に誰かに肩を叩かれ私は振り返った。
「はい?」
そこには背が高い、茶髪の綺麗な顔の男の子が立っていた。
「スカートめくれてますけんど」
「うそ!」
慌て、後ろを見てスカートを直す。
「ありがとう」
「いいえ」
少し笑いながらそう言うと、その男の子は何処かに行ってしまった。
「唯、早く行くよ」
「待ってー」
もう一番振り向いて、さっきの男の子を探したけど、見つからなかった。
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