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きみのこころ
真っ暗闇の中で
震える手で
きみの手を探した
どん底から
はい上がりたくて
きみの手を探した
掴んだのは
きみの手じゃなくて
精一杯の強がりだった
手を差し延べてくれる
あの優しい手も
あたしの手をひいてくれる
あの強い手も
もうあたしを
助けてはくれなかった
真っ暗闇の中で
腐った心で
それでもきみを探した
どん底にいても
どんなとこにいても
きみを探した
守ってほしかったわけでも
支えてほしかったわけでも
なんでもない
きみが
どんなときでも
そばに居てほしかった
きみの心すべてが
そばに居てほしかった
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