2人が本棚に入れています
本棚に追加
/19ページ
病院に運ばれ、私は植物人間になった。医師が回復する見込みは少ないと言ったそうだ。
それでも私の両親は、娘が目覚めるのを信じて待つと言った。
数ヶ月後…。
私は夢の中にいた…。産まれたばかりの赤ちゃんを抱き、側には彼の笑顔が見える。
「お風呂は俺の仕事だ」
と、いつになく張り切っている。
そんな彼にニッコリと微笑み、私は言った。
「ずっとずっと私たちと一緒にいてね、三人で幸せになろう。約束だよ」
「ああ、約束だ」
そう言って彼は、私の手を強く握りしめてくれた。
私たちの愛は、夢の中でしか存在しないものだけど…
私は今、最高に幸せだと思う。
たとえ理解されない愛の形だとしても、
私は彼と交わした約束をずっとずっと守っていこうと思う。
最初のコメントを投稿しよう!