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柚「うーーーんっ!!」
柚姫は大きく欠伸をする
やっぱり行けた～屋上!!
鍵が開いてたのは予想外だけど
誰もいないんだぁ
ラッキー！
ちぎれ雲が泳ぐ青空に
何気に両手を仰いで
気持ちを解放していると
「こらっ!!」
と、後ろから声がした
「っ!!」
ビクッと肩を弾ませて
恐る恐る後ろを振り向く…
そこにいた意外な人物に驚いた
ムカついた
柚「相沢!!」
陽「よっ！びびってやんの！」
入り口の上によじ登って
腰を下ろしている相沢は
はははっと明るく笑った
柚「ふんっ、びびってない」
陽「立入禁止の漢字も読めないのか？
…よっと」
そっぽ向く柚姫に更にイタズラに笑いながら
陽佑は２メートルはあるだろう屋根から軽々飛び下りて柚姫に歩み寄る
柚「読めます!!
しかも余裕!!」
柚姫は
何故か威張った後
後ろのフェンスに手を置いて
遠くまで広がる街を見下ろした
柚「若者から好奇心は
奪えないのさ」
陽「なんだそれ」
陽佑も同じ体勢で
同じ景色を眺める
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