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幸子「それにしても姉さん、一体何の騒ぎなのかしら?私達や櫻だけでなく琴乃や百花まで呼び出すなんて」
そう言って大袈裟な身振りで不思議そうに周りを見回している。
幸子は姉の明子よりは体格がごつく身振り手振りがいつでも大袈裟だ。虎の威をかる狐とはまさしく幸子の為に出来たことわざだろう。
明子「さぁね、あの人の考えている事なんか分かりゃしないよ。急にあの人が皆を集めろと言い出してね、気まぐれな人だから」
明子の言うあの人とは源三の事だ。
幸子「そう…それよりも姉さん、秀臣さん又素敵になったわね」
幸子がうっとりしながら秀臣を見ている。その視線に気付いたのか秀臣が幸子の側にやって来た。
自分だったら幸子にうっとりしながら見られていたら何があっても無視するケドね。
その点では偉い男だね。
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