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秀臣「幸子叔母さん、お久しぶりです。いつ見てもお美しいですね」
オエ~っ!!お世辞にしても程があるだろう。
この爽やか系好青年な秀臣は正妻、明子の長男で年齢は25歳。この歳にして源三の製鉄所の支部の社長を勤めている。車で2時間以上かかるこの屋敷に度々顔を見せに来たと言って1週間位滞在してから帰る男だ。源三亡き後はこの男が正式に小林グループのトップになるのだろう。ルックスも申し分ないがその裏に何か冷たいモノを隠している様な感じがする。
幸子「うふ❤ありがとう。秀臣さんもお元気そうでなによりだわ。…あら少し痩せた?」
秀臣「はい。ここの所仕事が立て込んでいまして寝食もろくに取れないのですよ」
幸子「それは大変。そうだ!後で私の部屋にいらして、滋養強壮に良い薬があるから差し上げるわ」
秀臣「…わかりましたよ」
そう言って秀臣は微笑んだ。
そんな様子を自分はただ傍観していたのだが、確かに後ろからボソッとこう聞こえた。
シネバ イイノニ
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