幕開け

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源三「明子、俺が伝えた通りの者を呼んだな?」 明子「ええ、おおせのままに」 けだるそうに煙草をふかして明子は答えた。 それ迄奥の方で一人鏡を見ていた琴乃が急にパッと表情を明るくさせて源三の元に駆け寄って行った。 琴乃「源三さまぁ❤会いたかったわぁ」 そう言って源三にキスを何回もして肩に手を回してスリスリしている。 源三「琴乃、それは又後でにしてくれ。」 そう言って琴乃の手を軽く弾き返した。 琴乃「あぁんもぅ。焦らすのね」 明子「琴乃さん。公衆の場よ。下賎な振る舞いはおよしなさい」 そう言った明子に対して琴乃はフンッと鼻で笑い明子をキッと睨んだ。
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