1人が本棚に入れています
本棚に追加
/20ページ
明子「ちょ…あなた…ッ」
言いかけた明子を遮る様に源三は再び話し出した。
源三「実は俺は誰かに毒を盛られている様だ。食事にも飲み物にも…誰が仕込んでいるのかは分からん。もしかしたら明子、お前かもしれんしな」
明子「ご冗談でしょ…ッ何を馬鹿な事を」
源三「冗談か。人間と言う生物はどの生き物よりも自分に甘い生き物だ。蜜が甘ければ甘い程もっと欲を出す。毒と知りながらもすすってしまう…そんなもんだろう。実に実に面白いモノじゃないか。」
そう言って狂った様に源三は笑い出した。
甘い毒?人間は…自分は…ここにいる奴らも…エヌも?毒なのにすすってしまうのか。分からない。
自ら危険としりながらも、甘い誘惑には勝てないのだろうか。
最初のコメントを投稿しよう!