エヌ

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櫻「入って良いよ」 エヌ「失礼します。櫻様」 この「エヌ」と呼んでいる女は本名をカサビァル・エヌディスといい、ロシアから来たとか。何でも貧しい村から身売りされたらしく父が自分の教育係にと連れて来た。表向きは教育係かなんか言ってるがコイツもどうせ父の性欲を満たす為だけに買われたんだろう。哀れと言えば哀れさ。 エヌと呼んでいるのは本名が長ったらしいからだ。 透き通る様な白い肌に栗色の長い髪、紅い唇が印象的だ。 自分が物心ついた時から世話をしてくれている。 だって自分には母が居なかったから…
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