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自分は左目に当ててある眼帯を軽く触ってみた。
櫻「別に眼が悪い訳じゃないんだよ。ただ小さい頃に母が絶対にこの眼帯を外しては駄目だと言っていたから付けてるだけ。自分でも眼帯を外して見ては駄目だと言われていた。理由は分からないケド…」
小さい時に死んでしまった母。そんなに思い出もないがこの時の事だけ鮮明に覚えている。華奢な体で精一杯に自分を抱えてこの眼帯をつけた。そして「お前は女だ」と意味不明に何回も暗示をかける様に呟いていた。それで自分は女だと言う事を知った。
それから暫くして母はこの世を去ったんだ。
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