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[>Side 伊久
「伊久!!ホントにお前、片島に手加減しねぇのかよ…呆れた」
翔太に言われて、俺は小さく舌打ちをして教室を飛び出した。…なんとなく。
保健室は、誰もいなかった。愁也は…きていない?なら何処に行ったんだ??
『宮澤たちもひでぇよなー、たまたま見つけたからって、鼻血ダラダラの真面目君脅しに行くか?』
…鼻血ダラダラ…真面目君…?愁也のことなのか?上履きを見る限り、タメの様だ。
「宮澤ってさぁー、宮澤明クンのこと?」
その男子の肩を叩いてニッコリと問いかける。俺の顔を見て、ソイツは口をあんぐりさせた。
『い…伊久さんっ…』
「ん?あー、なんだ祥平じゃん」
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