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「あの餓鬼のこと、ヒロ?」
「あー、その前にこっちは阿久津恵。俺の――恋人…。で、桐澤とは…」
話を聞いて、僕は目を見開いた、まさか伊久くんがそんなことを思っててくれたなんて…。そのためにヒロさんを襲おうとしたなんて…信じられないけど信じたいんだ…。
「アイツは素直になれないだけなんだよ、たぶん…」
「…でも、伊久くんには彼女がいるんですよ。もういいんです。」
励ましてくれてる…すごく心にくるもん。わかってるよ、でも、もういいんだ。好きなのは僕だけ…わかってたよ最初っから…
「…―早く繋ぎ止めた方がいいですよ。あんな狂暴な犬を放し飼いにして、またヒロが襲われたりしたら嫌ですからね」
「なっ!!襲われてるのかよ俺…!!俺だって立派な成人男性だっ!!」
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