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無理矢理に組み敷かれた身体には激痛が走った。恐くて、だけど、伝えたくて、必死に伊久くんの身体を押した。
「伊久くん…っ、嫌いなんて…嘘だよ…」
「…だから?だからなんなんだよ」
「…だから…悲しそうな顔しないで…」
部屋に入った時から、伊久くんは僕と目を合わさなかった。遠くを見ながら唇を噛み締めて、僕を組み敷いた。
悲しそうな顔。
どうして伊久くんがこんな顔をするんだろう。
「…は?悲しそうな顔?気のせいだろ…」
「伊久くん…こっち向いて…?」
「お前なんか見たくねぇよ、さっさと脱げ…」
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