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「好きです、」
誰もいない、放課後の教室で、桐澤伊久は告白された。
ここは男子校、俺も男子。そして目の前にいる、コイツだって男子……。
「…は?」
「桐澤くんに彼女がいるのも知ってます…」
知ってる?
ならなぜ伝える?
叶わないって知ってるって、悲劇のヒロインぶりたいのか…?
「ならなんなんだよ。俺、男に興味ないし、キモいんだよねゲイって言うの?彼女いるって知ってるなら言わないでくれる?」
「ご、めん…。伝えられるだけで…いいかなって…」
「…何?それとも体目当てなわけ?」
「…体…だけでも…」
信じらんない、コイツ。
でも、もっと信じられないのが、ヤリ目を許可してる……
俺。
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