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出会いはちょっとしたきっかけだった。
遊びに出かけてたある日電車を待つまでこの田舎ではふつうに30分待ちが存在する。そんな時間を持て余してたころだった。
駅前のバス停にすわり携帯をいじっていた時にだった。横に座る女性がいた。
当時の自分からしたら大人な女性。
バス待ちだと思える彼女を横目に見たが魅力というものをとくに感じたわけではなかった。
けれどそれはいきなりだった。
「バス待ってるの?」
「いや電車を…」
いきなりの会話、びっくりしてはっきりとは返せなかった。
「今から時間ある?良かったら付き合ってくれない?」
いきなり過ぎる。
有り得ないと思った。ヤバいと思った。あきらかに…どんな風に見ても彼女より下に見えるはずだ。
「電車までの時間ならありますが」
それなりの返事だったと思う。
けれどかえってきた言葉はもっと予想外だった。
「帰りは送ってあげるから」
いきなり過ぎないか?なにも知らないし。
危ない思う前においしい思ってしまった…
怖いもの知らなさだったと思う。
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