3章:もう1人の自分

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「ホントは気付いているくせに……」 なんだよ! 俺の何を知ってんだよ! 普通の14歳の女の子とは違う俺…… 遠い昔、兄貴たちと遊んでた俺。 ホントに楽しんでたんだろうか……? 周りがお人形さんなどで遊んでた時、いつも違う事をしてた俺。 ホントはお人形が気になってしょうがなかった俺。 ……俺って、何なんだ??? しかたね~だろ!!! こうなるしかなかったんだよ!!! 「くっくっくっ……」 何がおかしい!!! 笑うな!!! じゃあ、どうすりゃいいんだよ! 何が正解なんだよ!!! もう1人の俺は黙ったまま…… 俺は…… 俺は…… なんだ? この胸の痛み…… 痛くて痛くて、今にも爆発しそうだ。 苦しい…… だんだん意識が無くなって行く…… ダメだ…… 頭の中が真っ白になって行く…… 「いい加減、自分と向き合えよ。答えが出てるくせに……」 わかってるよ…… わかってんだよ…… 消え行く意識の中、自分に言いきかせていた。
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