5章:馬鹿にすんなよ!

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もうホントに訳がわからない…… 捕まりそうになるわ、変なじじいに出会っちまうわ…… ……ん? で、どっちだ??? 地下道が分岐している。 さっきは、じじいの背中ばっかり見てたから、わかんね~ぞ…… どっちだ……? 「……はぁはぁ…… やっと追いついた……」 追い付かれちまった。 もうお前の顔なんか見たくねーんだよ! 「……あんたが信じられないのも無理は無い…… わしだって、いきなりこんな話しをされたら、絶対信じないしな……」 はぁ~??? お前が言い出したんだろ~が! 「信じる信じないの問題じゃなくて、言ってる事がメチャクチャだろ~が!」 「でも真実なんじゃ!」 「もういいから、早く出口を教えてくれ!」 腹が立つのを通り越して、ちょっとこの爺さんが怖くなってきた…… 「どうしても行くって言うんじゃな?」 「……ああ…」 「……まあ自分の目で確かめるのも良いじゃろう。じゃがな、さっきのせいで外はブラック… いや、黒い服の男たちでいっぱいなはずじゃ。くれぐれも気を付けるんじゃぞ!」 頼む! 早く出口を教えてくれ! 「……それから、困った時はいつでもここに戻って来なさい。」 もう戻って来る訳ないだろ! お前の顔なんか二度と見たくねーよ! 「さあ出口はこっちじゃ…」 俺は足早に出口へと急いだ。
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