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もうホントに訳がわからない……
捕まりそうになるわ、変なじじいに出会っちまうわ……
……ん? で、どっちだ???
地下道が分岐している。
さっきは、じじいの背中ばっかり見てたから、わかんね~ぞ……
どっちだ……?
「……はぁはぁ…… やっと追いついた……」
追い付かれちまった。
もうお前の顔なんか見たくねーんだよ!
「……あんたが信じられないのも無理は無い…… わしだって、いきなりこんな話しをされたら、絶対信じないしな……」
はぁ~???
お前が言い出したんだろ~が!
「信じる信じないの問題じゃなくて、言ってる事がメチャクチャだろ~が!」
「でも真実なんじゃ!」
「もういいから、早く出口を教えてくれ!」
腹が立つのを通り越して、ちょっとこの爺さんが怖くなってきた……
「どうしても行くって言うんじゃな?」
「……ああ…」
「……まあ自分の目で確かめるのも良いじゃろう。じゃがな、さっきのせいで外はブラック… いや、黒い服の男たちでいっぱいなはずじゃ。くれぐれも気を付けるんじゃぞ!」
頼む! 早く出口を教えてくれ!
「……それから、困った時はいつでもここに戻って来なさい。」
もう戻って来る訳ないだろ!
お前の顔なんか二度と見たくねーよ!
「さあ出口はこっちじゃ…」
俺は足早に出口へと急いだ。
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