7章:また地下道…

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7章:また地下道…

「……おかえり♪」 おかえり… じゃねーよ。 ………何でだよ。 何でまた、ここに戻って来ちまったんだよ。 「……いやぁ~… 勝手に後を付けさせて貰って悪かったのう…」 爺さんの横で、申し訳なさそうな顔をする黒い服の兄ちゃん。 「でも後を付けさせて正解じゃった…」 兄ちゃん、そんなにペコペコ頭を下げなくてもいいよ。 「……そろそろ機嫌を直してくれても良いんじゃ…」 バンッ! 怒りで机を叩く俺。 「一体何なんだよ! あんたらは!!!」 思わず大声になっちまう。 「勝手に俺を付けて来やがって…!」 「でも結果、助かったんじゃないのかな…?」 「……確かに助けてもらったけど…」 何だよ! その自慢げな顔は…! 「…大体、何で俺が追われなくちゃいけないんだよ! 母ちゃんにも襲われちまうし……」 …母ちゃん。 …思い出したくもない… 「まあまあ、落ち着いて座って……」 兄ちゃんに肩を押さえられて座らされる。 「さ・て・と…… たっぷり今の現実を見てきたみたいじゃから、そろそろ説明をしようかのう…」 ……見てきたどころか、見過ぎちまったよ。 「……今度こそ、聞く準備はいいかな?」 「…ちょ! ちょっと待ってくれ!」 大きく深呼吸…… さあ! 何でも話しやがれ!
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