いざ、天界へ

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俺は勢いよく立ち上がって(こんときソファーのカドに足の小指をぶつけて少し涙ぐんだことは、口が裂けても言えないよ、絶対に)半ばキレ気味に、言った 「自分で言うのも悲しいけどな、年頃でイロイロと難しい時期の俺の前に下着オンリーで出てくるなぁぁぁああっ!!!!!」 はぁーはぁーと息切れして顔を真っ赤にし(ているであろう俺。生まれてこの方、女の子と付き合ったことがない。かっ悲しくなんてないんだからな!)ちょっと涙目(ソファーのせいだ)になった俺を、あろうことか母さんは、 「ゆーちゃん…っ!!可愛いィィィィイイイっ!!」 「ぎゃぁぁぁぁぁぁああッ!!!ヤメロバカヤロォォオオッ!!」 抱きしめやがった。 くっそう… 一生の恥…ッ!!!!!!! 「はぁっはぁっ…っ」 「可愛い可愛いっ」 語尾にハートでも付いてきそうな感じでとんでもないことを言い出す母さんは、あるイミ「最強」だと俺は思う。 「よし、優燈でさんざん遊んだことだし」 「遊ばれたのか!俺は!」 「まぁまぁいいじゃないっ?ママ以上にイイ女なんてそうそういないわよ?」 た、たしかにアラフォーとは思えないくらい若く見える、が。 所詮、母さんだし。 イロイロとやばいし。どこがとはあえて言わないけど。 言ったら殺される。 「じゃ、そろそろ迎えにきてもらいましょうか」 「迎えにって…誰に…?」 ビクビクしながら聞くと、母さんはパチリとウィンクし 「天使によっ」 …もはやなにも言うまい。 _
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