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母さんの言ったとおり、10分くらいにインターフォンが鳴った
ん?
インターフォン?
「やっと来たわねぇ」
「ちょ、ま、え、はぁ!?母さん母さん!?」
俺はまた背筋がゾクリという恐ろしい感覚に陥ったが、そんなことにもめげずに、母さんの腕を掴んだ
「なによぉ?いっちょ前に男の子らしいことしちゃってぇ!もしかしてママのこと、1人の女として見てるの!?あらやだどうしましょうっ!ママにはあーちゃんという素敵な旦那様が…そのまえにママ達親子よ、ゆーちゃn」
「ちょ、まじねーから!そーゆー誤解を生む発言やめて、お願いだから!俺、もう近所歩けないから!ホント頼むから!」
「ちょっとした可愛い冗談じゃないの」
「そういうのは冗談っていわないの!ホント頼むから!やめて!」
少々涙目になりながら懇願すると、母さんは諦めてくれたようで、玄関の方へ歩いていった。
俺の家は10階立てのマンションの5階にある。
しかもエレベーターがないから毎朝ダッシュで困る。
宅配便やデリバリーの人もさぞ大変だろうな。
キィ、と母さんがドアを開けた
「ビーナス様っ」
「あらぁニッチ!」
…ビー…なんだって?
しかも子供…?
てか母さん、愛子じゃないのかよ?
なんでビーナス?
月に変わってお仕置きよ…って何言わせんだ、バカ。
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