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小野田は皆の行動を聞いて、あまり納得していないようだったが、それよりも犯人の動機がわかったので、あながち落ち込んだ様子ではなかった。
小野田は誰に向けるでもなく話しだした。
「美香さんの部屋から写真などは見つかったのですか?」
村野さんが1番に答えた。
「美香の部屋からはカメラとネガしか見付かりませんでした。ネガにも怪しいものは何もなかったと警察は言っていました。
警察の話しによると、美香の部屋からもそれらしい写真やネガは見つかっていないそうです」
「では犯人が持ち去った可能性が高いですね。
警察は皆さんの部屋ももちろん調べたのですよね?」
「それはもちろん。隅々までくまなく探しましたが、何もでてきませんでした。もちろん暖炉で燃やした形跡もなかったようです。
それに身体検査までしましたが、何もでてこず、警察も困りはてていました」
「ほうほう、となるとこれはますます…」
小野田はそう言うなり考えこんでしまった。
斎藤さんも隣で眉間にシワをよせて、何やら難しい顔をしている。
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