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「ド、ドライバーさん。あとどのくらいで着きます?」
小野田は青い顔でドライバーにたずねた。
「小野田さんだったかい?あんた怖いのかな?なに大丈夫、もうすぐ着くさ。それと俺は武田って言うんだ。今から行く洋館の形をした宿の雑用係りをやっててね。お客をこうして車で送ったり、掃除をしたり、とまあ想像どおりの雑用係りをしてるんだよ。
それよりも、あんたたち探偵なんだってな。何をしにきたんだ?」
顔色の悪い小野田にかわって私が返事をした。
「よはれたにはよばれたんですがね、詳しい事は着いてから直接に聞かされるみたいでして、私達もよくわからないんですよ」
「そうなのかい。それにしても今日は客か多いな、あんた達で8人になるよ。他の客もあんたたちみたいに招待されたらしいしな」
「ほう。では今日は何か特別な事でもあるのですかね?」
「なんだかね?俺もなんにも聞かされてないんだよ」
「そうですか、まあ着けばわかる事ですしね」
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