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ひととおり全員の前に料理が運ばれると村野さんか話しはじめた。
「皆さんもご存知かもしれませんが、私はここのオ―ナ―をしている村野といいます。今日は集まってもらってありがとうございます。では皆さん、料理が冷めないうちに召し上がってください」
それから皆で30分ほど食事をとった。
皆が食べ終わると、コ―ヒ―が皆の前に運ばれてきた。
それを合図にしたように村野が話しだす。
「食事もすんだ事ですし、そろそろ話しを始めますか。
皆さんは今日なぜ集められたのか知りたくてウズウズしている頃でしょう。
今日集まってもらったのは、謎をといてもらいたくてです。
実はこの洋館では、たびたび不思議な事が起きるのです。この洋館には古くからの言い伝えがあり、吹雪の夜には雪の妖怪がやってきて人の魂を奪っていくというのがあるんです。ですが妖怪は窓からしか洋館に入れない、だから吹雪の夜は窓をかたく閉ざすようにと。
皆さんはこんな話しは信じないでしょう。
ですが1年前に起きてしまったのです。妖怪に魂を奪われ人が亡くなってしまったのです」
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