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ある意味、運がいい。
これで、新規客に専念出来る。
店のメンバーが全員集まったぐらいに来る予定だった、新規客から電話があった。
「今から行くけどいい?……てか、ウチ1人だけど…。」
「全然いいよ!!むしろそっちの方が……」
「ん?なんて!?」
「いや、何でもない。…てか、場所わからんじゃろ?迎えに行くけぇ、流川通りのポプラの前におってやぁ」
こうして、店を抜け出して迎えに行った。
ポプラに行くとすでに待っていた。
「ごめんごめん。待った?」
「大丈夫よ。」
店終わりのせいか、何か雰囲気が違って見えた…。
「ポプラから歩いて30秒…ここが、我が店「オリーブ」です!!笑」
すぐに着いた。
「いっらっしゃいませぇ~い!!」
完全にテンションは高かった。
「はい!!おしぼり。え~とね、新規は、3000円で焼酎とカクテル飲み放題よ。カラオケは何回来ても歌い放題よ!!でも、他のお客さんもおるけぇ、連チャンは遠慮してね」
「同業じゃけぇわかるよ。笑 え~と、じゃぁ、ジントニックで」
「了解ちゃん!!じゃぁ、俺も……ビール……?」
「ハハッ、いいよ。何でも飲みんちゃい。」
この客はプライドが高いって事がわかった。
「マジで?いただきます。」
ようやく、俺達は乾杯をした。
「しかし、ほんまにありがとね。急な電話だったのに。」
「いいよ~!!1度はボーイズバーに来てみたかったし。……こんな感じなんじゃね」
これまた、運がいい。
ボーイズバー自体が初めての客はハメ安さがあがるからだ。
「初めてなんじゃね。結構行ってそうだったのにね。笑」
「まだ、18よ?最近まで高校生だったんじゃけぇ~笑」
「ほんまに!?じゃぁ、ピチピチじゃん!!笑」
「年齢は若くても、体はシワシワだけどね。笑」
「あ~確かに…首辺りとか…笑 てか、笑う時、口元がクイってなるのがいいじゃん」
とりあえず、笑顔を誉めてあげる。
そして、冗談口調で落として、また上げる…。
それで、初来店は上手くいく。
「口がクイって分かりにくい表現だし。笑」
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