第2話

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「なんで…?なんで俺に黙って出て行くんだ…っ。」 一人の男が部屋の入り口に立ち、強く握り拳を作って体を震わせる。 しばらくの沈黙の後…。 「カーットッ!!オーケー、今日の撮影終わりまーすっ。」 「お疲れ様でしたぁー!!」 終了の言葉と同時にスタッフは片付けに入る。 「お疲れ、創志。今日は終わりだ。 このまま帰るか?」 「良いよ、聖治さん。久しぶりに早いから歩いて帰るよ。 この辺なにがあるのか見てみたいしね。」 創志と呼ばれた男は汗を拭きながら、スタスタと歩く。
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