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街で賑わう大都会で、町外れの雑木林の中にひっそりと佇むカフェがありました。
人目知れずに建つそのカフェは人に知れることも無く、特定のお客様のみに知れる憩いの場でありました。
カフェの名は『淡雪』。
水岸グループの社長令嬢であられる『水岸淡雪(あき)』様。
淡雪様は、私共執事やメイドにも心優しく接してくださる素晴らしいお嬢様でございます。
ですが、お嬢様には障害をお持ちでございました。
生まれつきお嬢様は耳が聞こえず、お話も出来なかったのでございます。
そのことを知った旦那様や奥様は落胆されたとのことでした。
私がお嬢様にお会いしたのは、お嬢様が小学生の頃のことでした…。
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