『カマイタチ ~壱~』のあらすじ

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  エリックは悩んでいた。     優しくて元気な親友が突然、牙を剥いた理由を。     そして彼は一つの答えをだし、それを胸に秘め学校生活に戻っていった。         月日は経ち、12月。エリックたちは校内対抗試合に臨んでいた。     魔法も剣術も扱えないエリックにとって校内対抗試合とは、自らの力を試すとともに無能ではないことを示す絶好のチャンスだった。     しかしくじ運が悪かった。     団体戦初戦で当たったのは、世代最強といわれる三貴子というチームだったからだ。     諦めかけたエリック。しかし、チームメイトのルナとハクは諦めなかった。     双子の姉弟であるルナとハクの意気込みを感じたエリックは、全力で三貴子にぶつかる。     しかし、呆気なく敗北。     三貴子の、次元の違う強さはエリックに強さを渇望させた。     続く個人戦。     天才児と呼び声の高いハクは、エリックとの戦いを熱望していた。     しかし、二回戦で三貴子のリーダーであるアマテラスと当たり、負けてしまう。     対するエリックは二回戦でキリュー先生の息子である、ゴージロー・キリューを倒し、三回戦進出を決めていた。     翌日の三回戦、エリックはアマテラスに挑むが、一蹴される。     その時に、彼はアマテラスからアドバイスをもらっていた。     アマテラスが教えてくれた『魔闘術』。     それは、エリックにとって必要な術だった。
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