『カマイタチ ~壱~』のあらすじ

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  準決勝当日、事件が起こった。     ゴージロー・キリューの手下であるスレイブが、学校内に強化生物を放ったのだ。     幸いにも死人は出ず、一見すると無事に済んだのだが……、相手のスレイブは国際指名手配中の凶悪なテロリスト。     さらなる襲撃を恐れた学校側は休校を余儀なくされた。     そんな折りに、ハクとエリックに一級直属軍から招待がかかる。     アマテラスからその話を聞いたハクは喜んでいた。     その頃、エリックはルナと戦闘していた。     エリックに力を認めてもらいたいと思うルナ。     彼女の胸中は複雑だった。     エリックが話そうとした重要な話と、ルナ自身。     エリックが、どちらの方を取るのかルナは試そうとしていたのだ。     結局、エリックはルナを殴ることなく敗北した。     彼は、ルナだけは傷付ける事ができないという結論を見いだしていた。           翌日。エリックとルナは心の内を打ち明けあった。     仲直りした彼らはしばしの幸福感に酔い痴れていたが、エリックの重要な話が二人の間の空気を張り詰めさせる。     「僕は世界中の軍人を抹殺する。僕といっしょに新しい世界を創ろう。腐り切った世界を打ち壊そう」     ルナに右手を差し出したエリックは、哀しい笑みを浮かべていた。
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