衝 動

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「そうなんだ。じゃ、行きますね!」 「あ、あ……うん……さ、さよなら」 「さよなら!」  高島恵は、よろしく。とも言わずに逃げるように去った。  達夫は、呼び止めようとしたが、無理だった。 「ななな、なんかムラムラしてきた……」  そう言い、周りの注目を浴びながらもトイレに飛び込んだ。  もちろん、チョコを戻してから。 ―*―  10分程して、達夫はトイレから出て来た。そして、決意した。 「にに、逃がしません……逃がしませんよ……!」
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