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「つー…かまー…えた♪」
「キャアァア「だだだだめ」
達夫はハンカチで高島恵の口を押さえた。
これにより、高島恵は声を出すことが出来ず、助けが呼べない状況になったのである。絶対絶命――
高島恵は、諦めた。
腕をガクリと垂らし、疲れ切った表情を出した。だがかすかに震えている。怖れだけは隠せなかった。
「そ、それでいいんだよ恵たん……さ、さあ、僕の家に行こうか……」
「……」
彼女は怯えながらもうなずき、彼の背中に甘え二人で歩みだした。
そして、始まる――
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