監 禁

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 白い壁の住宅――  周りの家とは圧倒的に違う。それは、家の大きさ然り、家の質然り。  明らかに金持ちが住まうような豪華な城のような家。まるで屋敷だ。  達夫の家である。 「つつつつついたよ」 「はい……え……」  高島恵はとても驚きました。と言わんばかりの顔をしている。  だが、達夫が怖いからか何も言う事はしなかった。  二人は達夫の身の丈の2倍はあるだろう大きな門をくぐり広い庭に入った。  同時に、高島恵の緊張感も上がっていった。首筋を冷や汗が伝う。  逃げようと思えば逃げられるのに。彼は油断していないが、手もつながっていないので一目散に走れば逃げられるのに。  だが何故か、彼女の足は動こうとしなかった。  庭の木々が冷たい風に吹かれ寂しげに揺れた。
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