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「はーいみなさ~ん。来週の水曜日からは中間テストですよ~。赤点なんか取らないようにね~もし一つでも赤点を取ったら先生が罰として、デコピンしちゃうぞ!!うふふ!!それじゃぁHRを終わります。それではまた明日」
「起立……礼……」
――その日の放課後
俺達はいつもの4人で教室でテストについて話していた。
「はぁ……テストまでもう1週間かぁ。このままじゃ赤点祭だな……」
まじで自信ないわ……あぁ……ちゃんと寝ずに授業を聞くんだった……
「何落ち込んでるんだよ、大丈夫だ信!!俺もピンチだが、俺は萌先生にデコピンされたいから、わざと赤点を取る。どうだ!!これで赤点によるダメージは萌先生のデコピンという癒しの攻撃により相殺される」
こいつバカだ……もはやついていけない……
「ふぅん……そんなにデコピンされたいなら、私がしてあげてもいいわよ」
亜矢はトシの額に指をもっていく。
「げっ亜矢!!やめろ!!死んでしまう……」
「なら勉強しなさい!!あんたはあきらめが早すぎるのよ!!」
うぅ……
「でも、今回の数学や生物の範囲がはんぱねぇぜ……1人じゃ出来る量じゃないって」
すでに白旗を挙げているトシに救いの手が
「あの~提案なんですけど4人で集まって勉強会しませんか??きっと1人でやるより、はかどるはずです!!」
「智美それいいかも!!みんなで勉強なんてなんか久しぶり」
「俺も賛成だぜ~」
よっしゃ!!亜矢はともかく智美ちゃんと勉強なんて最高だぜ!!隙あらば写真でも撮ろうかな。ぐふふ
「俺も賛成だが場所は……」
昔から勉強会はしたけどいつも俺の家になる。さすがに今回は
「場所はもちろん信の家ね」
「えぇぇまたぁ!?」
「いつものことじゃない。異論は認めないわ」
はぁ結局俺の家だよ……
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