971人が本棚に入れています
本棚に追加
/382ページ
土日に勉強会するといっても、今から必死にやらないと間に合わないな……
「信さん、みんな帰っちゃいましたね……私達も帰って勉強しましょう」
俊明と亜矢は用事があるらしく先に帰った。
「あ、あぁ悪いけど……先に帰ってくれるか??先生に質問してから帰るわ。」
「え??じゃぁ……終わるまで待ちます」
「いや、大丈夫だ。もう暗くなるから早く帰りな」
「……わかりました。」
はぁ……今日は一緒に帰りたかったのになぁ。でも勉強のためなら仕方ないか……
なんだか智美は悲しげだった。なんか悪いことしちゃったかなぁ……後でケーキでも買ってやるか。よしさっさと萌先生のとこに行こう。
俺は職員室へと向かった。
ガラッ
「し、失礼します。えと萌先生いますか??」
やっぱ職員室に入る時ってなんか緊張するな……
「あっはぁい!!ここよ」
萌先生は机の影からひょこっと顔を出し、手招きをした。
「先生、英語の文法でわからないとこがあって……」
「あら信君!!私に英語の質問??私に聞いてくれるなんて嬉しいわ。ここじゃぁちょっと散らかってるから場所を変えましょ。付いてきて」
「わかりました」
ふふっ私に質問してきた初めての生徒。しかも男子……そうだちょっとからかってみよっかなぁ。
俺は言われるがままに付いて行ったが、なんだろう……嫌な予感がする。
「はい、場所はここがいいわね。さぁ入って!!」
「あぁはい失礼しま……」
案内された教室に入るとまずベッドが目に飛び込んできた。ベッドってことは……
ほ、保健室!?
最初のコメントを投稿しよう!