太陽と北風

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太陽と北風

胸がつぶれる。 肺ばかりが急いで、過呼吸になる。 ローファーは走りづらくて、脱いでしまいたいほどには靴ずれをして。 バッグはどこに置いてきただろう、思い出せない。 制服に汗が染みて、張り付いて気持ち悪い。 太陽は容赦なく照り付けて、私の喉をからからにする。 それでも、前へ前へ。 走れ。
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