☆新しい家族★

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雪奈「――――と言う訳なの・・・」 雪奈は話し終えた。 自分が昨日までは男だった事、試作品の風邪薬で女の子に変わってしまった事、これから先は女の子として生きていくと決めた事を・・・・・・・・・ 雪奈「ごめんね・・・・隠すつもりはなかったの・・・・いつかは話そうと「何故?」え?」 秋那「何故すぐに私に話してくれなかったの?・・・・私はそんなに信用ないの?・・・・・それとも私が本当の家族じゃないから?」 雪奈「それは違うわ!!」 秋那「じゃあなんで?」 雪奈「・・・・嫌われると思ったの・・・・」 秋那「・・・・え?」 雪奈は大粒の涙を流しながら話しだした。 雪奈「・・・ヒック・・・本当の事を・・・・グスッ・・・話し・・・たら・・ヒッ・・・秋那に・・・・嫌われ・・・・ると・・・思ったの」 ・・・・・・ギュッ・・・・・ 不意に秋那が雪奈を抱き締めた。 秋那「私はそんな事くらいで嫌いにならないよ?」 雪奈「・・・・秋・・・奈?・・・」 秋那「私はお姉ちゃんが女の子だから家族になるって決めたんじゃないの・・・・・・私の苦しみをわかってくれて、抱き締めてくれたお姉ちゃんの優しさが好きになって養子になるって・・・・・・お姉ちゃんと一緒に暮らしたいと思ったのよ?」 雪奈「・・・・まだ・・・私をお姉ちゃんって呼んでくれるのね・・・」 秋那「当然でしょ!!私のお姉ちゃんなんだから!!!・・・・・それに、お姉ちゃんが元は男だったとかは関係ないよ?・・・・だから泣き止んで?私はお姉ちゃんの笑顔が好きなの、泣き顔は見たくないよ。」 雪奈「・・・・ありがとう秋那・・・」 そう言って雪奈は太陽のように温かい笑顔を見せた。 秋那「じゃあ問題は解決したし、私はお姉ちゃんの部屋に一緒で良いよね?」 雪奈「私は良いけど、秋那は本当に一緒で良いの?今は女の子だけど元は男だったのよ?」 秋那「今は女の子なんだから良いじゃない♪」 雪奈「わかったわ、じゃあ一緒に住みましょ♪」 秋那「やった~♪」 秋那はぴょんぴょん飛び跳ねながら喜んだ。 雪奈「うふふ♪じゃあそろそろ晩御飯を作りましょうか♪」 そう言って雪奈はキッチンに行こうと立ち上がった。 秋那「私も手伝う♪」 雪奈「じゃあお願いしようかな?今日は秋那のためにとびっきり美味しいのを作るわね♪何か食べたいのある?」 秋那「えっとね///・・・・・・・ハンバーグが食べたい///」 雪奈「了解♪」 そう言って二人はキッチンに向かった。
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