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【雪奈・秋那の部屋】
秋那「へぇ~・・・・・」
秋那は部屋に入るなり、キョロキョロと中を見回してなにやら感心しているようだ。
雪奈「どうしたの?」
秋那「ん~?お姉ちゃんが昨日まで男の子って言ってたからね、てっきり・・・・」
雪奈「部屋は汚いんじゃないかと?」
秋那「・・・うん・・・でも、綺麗だから感心してたの。」
雪奈「私は基本的に掃除が好きだしね、それに家の家事は全部私がやってるから。」
秋那「そうなんだ~・・・・・・・・って!?全部!?お母さんは!?」
雪奈「あ~💧お母さんはね、家事が全く出来ないの・・・・・それ以外は完璧なんだけどね💧」
秋那「じゃあ、これからは私も手伝う!!」
雪奈「秋那・・・・ありがとう♪お願いね?」
秋那「うん♪任せて♪・・・・・・それにしても、お姉ちゃんの部屋って殺風景すぎない?」
雪奈「まぁね・・・・必要最低限の物しか置いてないしねぇ・・・・」
そう言って雪奈は部屋を見回す。
部屋の中はベッド、机、クローゼット、本棚、それにおそらく柑奈が持ってきたであろう見覚えのない化粧台くらいしかない。
雪奈「まぁ、丁度良いんじゃない?明日からは秋那の家具とかもこの部屋に入れるんだし。・・・・・それより、早く寝ましょ?明日も早いんだから。」
秋那「・・・・?・・・・明日って何かあったっけ?家具とかは業者さんが運んでくれるし・・・・・?」
雪奈「あれ?言ってなかったっけ?」
秋那「何を?」
雪奈「秋那の編入手続きがあるのよ。」
秋那「編入手続きって・・・・・まさか!?学校の!?」
雪奈「そ♪ちなみに私と同じ高校よ?」
秋那「私・・・高校に通えるの?」
雪奈「うん♪しかも!私のクラスに編入よ♪」
秋那「~~~~やった~~~♪ありがとう!!お姉ちゃん!!」
秋那は喜びのあまり雪奈に勢いよく抱き付いた。
雪奈「ちょ、ちょっと💦秋那💦落ち着いて~~💦・・・・・・・・ドサッ・・・・」
秋那の勢いが強すぎて、二人はベッドに倒れてしまった。
秋那「お姉ちゃんと同じ高校かぁ~♪嬉しいなぁ~♪・・・・えへへ♪お姉ちゃん、良い匂い♪・・・・・・・・・・・」
秋那は雪奈の胸元でスリスリしながら喋っていたが、急に静かになった。
雪奈「・・・・・・秋那?」
秋那「・・・・スゥスゥ・・・・ムニャ・・・お姉ちゃん・・・・・」
雪奈「寝ちゃった(苦笑)・・・・・お休み・・・・秋那・・・」
そして二人は眠りについた。
秋那は幸せな顔で、雪奈は優しい顔で・・・・・・
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