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喫茶店からの帰り道、雪奈が歩いていると何か争うような声が聞こえてきた。
雪奈「なんだろ?・・・・・ケンカでもしてるのかな?」
雪奈が気になって見に行ってみると、公園で大勢のチンピラが1人の男と争っていた。
雪奈「あいつらは・・・・・確か最近、急に数が増えてるって噂のグループ・・・・1人に対して大勢でかかるなんて・・・・・噂どうりの屑共みたいね・・・・・それにしても、あの人けっこう強いみたいね。」
見てみると、だいたい40人くらいだろうか、その人数にたった1人で立ち向かっている。
おそらく何か格闘技か武術でもやっているのだろう、荒削りではあるが動きが良い。
と、考えながら雪奈が見ているとチンピラのリーダーらしき背が高く体格の良い男がその人に歩み寄っていくのが見えた。
雪奈「あれがリーダーみたいね。」
リーダーらしき男はその人に歩み寄ると、喋りだした。
リーダー「お前、かなり強いな!!どうだ?俺達のグループに入る気はないか?」
???「ふん!!お前らみたいな小さな命を面白半分で傷つけるようなやつらの仲間に誰がなるか!!!」
リーダー「なんだと?・・・・おい!!どう言う事だ?俺が聞いた話と違うみたいだが?」
???「お前はこいつらから、なんて聞いて来たんだ。」
リーダー「お前が仲間にいきなり殴りかかってきたと聞いたが、話しを聞くかぎり違うみたいだな。」
???「ああ、肝心な所が抜けてるな、俺はお前の仲間が野良猫を笑いながら傷つけていたのを止めただけだ。」
リーダー「そうか・・・・・・お前ら!!どう言う事だ?ずいぶん話しが違うじゃないか!!それに、俺がそう言う事が大嫌いなのは知ってるはずだよな?」
チンピラ「う、うるせぇ!!ああ!!そうだよ!!俺達が遊んでたらこいつが止めやがったんだよ!!」
リーダー「貴様ら!!少し教育が必要みたいだな!!」
チンピラ「うるせぇんだよ!!だいたいアンタは甘いんだよ!!」
リーダー「な!?なんだと!?」
チンピラ「だいたいアンタがリーダーってのが前から不満だったんだよ!!皆そう思ってる!!」
チンピラ達「そうだ!!そうだ!!」
リーダー「貴様ら!!」
チンピラ達「やっちまおうぜ!!」
そう言うとチンピラ達はナイフや金属バットなどの武器をだしてきた。
???「おいおい💧俺まで巻き込むなよ💧」
リーダー「すまんな。少し付き合ってくれ!」
???「しかたない!!アンタはそんなに悪い奴じゃないみたいだし、手伝ってやるよ!!」
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