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突如、鈍く大きな音と共に怪物は大きく吹き飛ばされた。
そして怪物の代わりに新たな影が加賀美達の前に立つ。
以前目をつむる李乃。一方、加賀美はその影を見つめていた。
その目に移る懐かしき二本角の戦士。
少し振り向いた顔にはクワガタの雰囲気を漂わせていた。
赤い目、ジグザグの二本角、メタリックブルーに輝くボディ、両肩に付いている湾曲した刃、腰に巻かれたベルトの腹部に取り付いている小型のクワガタの機械。
加賀美「・・・・・ガタック・・・。」
李乃「???」
加賀美の言葉に動かされ、目を開け『ガタック』と呼ぶソレを見る。
「ウアァァァァァァァ!!!」
加賀美「!!」
李乃「!!」
ガタック「・・・。」
怪物の憤怒の咆哮に驚く二人に対し『ガタック』は微動打にしなかった。
咆哮後、怪物はガタックへと飛び掛かる。
ガタック「・・・。」
鋭い爪を振り下ろす攻撃を紙一重ギリギリでかわす。
そして、腹部へと蹴りを入れる。
「!!!」
怯み後退りする怪物は体勢を整え、再び攻撃に転ずる。
が、その攻撃も腕で受け止め、逆に腹部に強烈なパンチを食らう。
ガタック「・・・。」
カシャン・・・
ガタックは両肩に付いた『双剣ガタックカリバー』を手に取る。
「アァァァァァッ!!」
怪物は怯える事なくガタックに向かっていく。
ガタック「はっ!!」
ガギィン!!
気合いと共にガタックカリバーを振るう。
カリバーと鎧が重なりあう時、火花と激音を奏でる。
「!!!」
ガタックは怯んだ隙を見逃さず何度も斬撃を繰り出す。
一閃、また一閃と怪物の鎧を傷付けていく。
ガタック「はぁっ!!」
ガギン!!!
「ウグァッ!!」
ガタックカリバーによる切り上げに吹き飛ぶ怪物。
それ見逃しにガタックカリバーを重ね合わせる。
枝切りバサミの用な形のガタックカリバーからは電撃がほとばしる。
ガタック「・・・ライダーカッティング・・・。」
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