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???「おっはよーっ!!」
百合菜「あっ♪鈴♪おはよ!!」
自宅から歩いて15分程の距離に位置する公園で先程まで死闘が繰り広げられているとは知らず、学校へ向かう百合菜は親友である鈴と合流する。
鈴「今日からまた新しい生活が始まるのか~!!」
百合菜「そうだね~。」
鈴「百合菜殿?今度こそ彼氏でも作ったらどうですかな?」
百合菜「い、いいよぉ///私なんか好きになる人いないから・・・///」
鈴「おっしゃる通りで・・・。」
百合菜「うん・・・って!!鈴ひどいっ!!」
李乃「にゃはは!!失敬失敬!!」
笑い合いながら学校を目指す二人。
それを見つめる謎の男・・・
???「・・・。」
彼は右手を翳す・・・そこから赤い何かが飛び立つ。
百合菜「あははっ・・・!!うわっ!!」
鈴「むっ!!何奴!!」
突如彼女達の前に飛び回る赤い物体。
鈴「・・・カブトムシ?しかも珍しい赤色・・・。」
百合菜「・・・こんな時期に?何か可愛い。」
百合菜の出し手にちょこんと乗るカブトムシ。
鈴「なつかれてますね~♪・・・コレ恋人にしちゃえば?」
百合菜「な、何言ってるの!?・・・全く。」
呆れてカブトムシを眺める百合菜。
ニヤニヤする鈴。
???「カブトは君を選んだ・・・。」
百合菜「???」
鈴「???」
何者かの声に顔を上げると一人の男が立っていた。
???「新しい太陽は君か・・・。」
百合菜「新しい太陽・・・。」
男の言葉は何故か百合菜の心の奥に響いた。
聞き覚えのある言葉・・・
運命は終わりを告げ、新たな運命が始まる・・・
それを百合菜はまだ知らない・・・
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