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百合菜「・・・・・また・・・この夢か・・・。」
『天道』と名乗る男が高らかに掲げた指先から溢れる太陽の光・・・・・
それは、カーテンから溢れでる朝日の光だった。
朝日の日差しで目覚めた、
柳瀬川 百合菜
と言う少女。
百合菜「最近何時もこの夢だ。一体、何故?」
百合菜はそう言いながらベッドから出て、洗面所へ向かう。
???「あっ!おはよう!お姉ちゃん!!」
洗面所へ向かう途中、元気な挨拶が聞こえそちらへ振り向く百合菜。
百合菜「おはよう結菜。朝から元気だね。」
結菜「当ったり前だよぉ!だって今日から中学生だよ!?楽しみだもん!!」
百合菜「そっかぁ、そうだったね~。私も、今日から新学期だ。」
百合菜は結菜の頭を優しく撫でた。
結菜「えへへ・・・///」
妹の笑顔を見た後、再び洗面所へと向かった。
身支度をすませると、朝食の食パンをくわえながら玄関の扉を開ける。
百合菜「いってきま~す!」
扉を開け一歩二歩進んで見上げた空は、太陽の輝きで眩しかった。
今日から高校三年次となった百合菜は、着々と大人へと成長する自分に喜びを感じていた。
どんな災難があろうとも、持ち前の明るさで乗り越えていける。
そして、これからの自分の人生はきっと光輝いているに違いない。
そう思っていた・・・
それらが全て打ち砕かれるとも知らずに・・・
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