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???「おはよう。気持ち良い朝だね。」
李乃「ん?あっ!!」
男の声で振り向いた李乃は、慌ててカメラを後ろに隠す。
李乃「ご、ごめんなさい!警官さん!!この公園何だかいいなぁなんて思って撮ってたんです!!別に怪しい者じゃ・・・」
あたふたしている李乃を見て、警官は少し笑い、
???「ははは!その胸に付いているカードで怪しくないのは解るよ!『風景社』と言うのかぁ。」
李乃「は、はい!そこのカメラマンです!!あまり売れないですけど・・・」
口を尖らし小さく愚痴を言う李乃。
???「そうか・・・私は読みたいな。今度読んでみようかな?」
ニコリと微笑む警官。
李乃「ありがとうございます!!警官さん!!」
???「いいよ礼なんて。それより、警官さんと呼ぶのは止めてくれないかい?」
李乃「え?でも・・・」
???「加賀美 新。それが私の名前だよ。」
李乃「加賀美 新・・・じゃあ、加賀美さんでいいですか!?」
加賀美「ああ、いいとも。」
李乃「私の名前は風上 李乃です。あっ・・・カードに書いてましたね・・・ヘヘヘ///」
加賀美「李乃ちゃんだね?よろしくね。」
加賀美はニコリと微笑む。
李乃「はい!!」
李乃(や、優しい人で良かったぁ・・・ふぅ)
ホッと胸を撫で下ろす李乃。
その間も公園では様々な笑い声が聞こえる。
平和そのもののようだった。
が、
「きゃあぁぁぁぁぁぁぁっ!」
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