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街に買い物に行った後
公園で休憩してたんだ。
「お兄ちゃん!」
「鈴か。どうしたんだ?」
「私達、離ればなれに
なるのかな?」
やっぱり鈴も気がついてた。
親父とお母さんが別れるのは、
時間の問題だということ。
「大丈夫さ。
俺は鈴の兄ちゃんだよ」
「うん。でもね…」
俺の身体は自然に動いた。
気がつけば俺は
鈴を抱き締めていた。
「大丈夫だよ。大丈夫」
鈴を守りたい。
鈴と一緒にいたい。
鈴を淋しくさせない。
俺…鈴が好きなんだな。
今、俺は蘭を抱き締めている。
俺は何がしたいんだろ?
わからない。何もわからない。
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