老婆の夢

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夢の中で、俺は河原に立っていたんだ。夢の中なのにリアルな夢だった。 その河原で1人の老婆がしゃがみこんでいた。 老婆は何かを探しているようで、河原の石を一個一個ひっくり返していた。 俺は老婆に、何を探しているんですか? と聞いてみたんだ。 そしたら、下を向いた老婆が俺の方を向いたんだ。 あれには俺もビビったな。 だって、老婆の目玉がなかったんだよ。 老婆は言った 老婆「兄ちゃん、わしの目玉知らんか?」 俺「さ、さぁ…」 老婆「一緒に、わしの目玉を探すの手伝ってくれんかね?」 俺「…はい」 何故だろう… 断ろうと思ったら断れたのに、俺は断れなかった。 多分、婆さんに圧倒されたのだろうと思う。
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