act.2

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「はぁ、春休みもあと3日かぁ」 私はベッドの中から顔だけ出して壁のカレンダーに目を向ける。 パパとママが大阪に発ってから既に5日が経過していた。 普段から温泉だ海外だの旅行三昧の両親だったので、1人での生活はソコソコお手のもの。 だから今さら用心棒なんて必要無いのに……。 深い溜め息をついてみるも、それこそ今さら言っても仕方のないことだと諦め、私は頭をブンブンと振り頭を切り替えることにした。 「バイト行かなきゃ……」 そう独り言を呟き、ベッドから勢いよく跳び起きる。 そして、遅い朝食の準備をするべく私は大きな欠伸をしながらも部屋を後にした。
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